レオ様の演技が重い、重すぎる「レヴェナント: 蘇えりし者」

レヴェナント: 蘇えりし者

「レヴェナント: 蘇えりし者」

この映画の宣伝を始めて見かけたのは去年末くらいだった気がします。そして大きく動いたのが2月末、アカデミー賞の授賞式。ここで主演男優賞、監督賞、撮影賞の3冠を獲得し、今まで以上に宣伝に力が入りだす。

元々興味があったのに加えてアカデミー賞まで獲得した作品ですから、自分の中で期待はうなぎのぼり。予告から”復讐”の映画である事は分かっていたので、観てスッキリするタイプの映画ではないだろう。重く、暗い。でも心にグッと来る何かが観れる…。

そう思って日本で上映が始まった翌週の一昨日、さっそく観てきたわけですが…

レヴェナント: 蘇えりし者

これが想像以上に重かった。

辛かった。

苦しかった。

観終えた後、立ち上がるのもしんどかったです。

その理由は上映時間がなんと156分=2時間半もあって長かったから!という単純な話ではもちろんありませぬ。

上映時間が長い映画なら過去に何度も観てきた。「ロードオブザリング」だって「インターステラー」だって長かった。そうじゃない。長さは確かにしんどい理由の一部ではあるけど、問題はそこじゃない。

何がしんどいって映画始まってスグから最後の最後までひたすらサバイバル!サヴァイヴァール!!なところです。

いや、サバイバルなら「オデッセイ」だって十分困難な環境でサバイバルしてたよねって話ですが、あれは明るく前向きに生き抜く話だったので笑えたり、応援したり、一緒にガッツポーズしたりと和やかに見れました。

しかし「レヴェナント」は違う。まずビジュアルからして明らかに暗い。ダーク。そして予告やあらすじにも書かれてある通り、主人公であるレオ様はクマに襲われて瀕死の重傷を負うわ、仲間に息子を殺されるわ、復讐の旅が始まるわ。「オデッセイ」みたいに明るい要素が何一つ感じられません。

とまぁ、あらかじめ覚悟はしていたのです。が、実際の壮絶さは自分の想像を超えるモノだった。クマも、復讐も、人殺しも何もかも重すぎるんですが、個人的に一番キツかったのがレオ様の演技です。極寒の地で生き延びるレオ様の姿を観るだけでメリメリHPが減っていきます。

遭難系ドキュメンタリーは今まで何度か目にして、壮絶っぷりはある程度分かっていた…ように感じていたけど、さすが最新映画ともなると迫力が段違い。映像のリアルさに迫真すぎる演技が加わるとこんなにグサグサくるのかってくらいグサグサ、ザクザク胸に刺さります。

根っこ食べたり、生肉食べたり、川があれば落ちたり(極寒)、崖があれば落ちたり、自分で気絶するような治療したり(傷口をあえて燃やすアレ)。

個人的に一番きつかったのは馬で寝るシーンでしょうか。確かに寒さは防げそうだけど衝撃過ぎた。自分の想像の中にソレは無かった。ちなみに馬の上で寝るのでも、隣で寝るのでもありません。

それに加えてグロい殺人描写アリ、迫り来る原住民の追っ手。もうヤメテ!と思っても次から次へと困難&困難。THE困難のオンパレード。だからこそ観終えた後に立ち上がれなくなるくらいしんどかった。

でも、それでも観るんじゃなかった…などと後悔はしていません。1年に1回くらいはこういう重い映画を観て、うまく言葉にできない何かを感じるのもイイ。

あと自然の描写が美しかったです。怖いほど。雪原、山、森、激流。木の軋む音。パキパキ鳴る音。吹雪の音。水の流れる音。自然がいちいち染み入る。

こんな感じで重くて辛くて苦しかった…けど美しかった「レヴェナント」。ただ自分の知識が足り無いせいか、いまいち入り込めないシーンもちょいちょいありました。

ストーリー自体はいたってシンプル。復讐のお話です。ただそこに絡む原住民とのあれこれや、宗教的っぽい描写。その辺の知識が無い自分にはよくわからなかった…。その辺に詳しければもっとこの映画に深く入り込めたんだろうか…。それとももう一度観なおせば分かる…?

しかしもう一度観れる程の体力も精神力も残っていません。自分の「レヴェナント」はここまででした。もしこれから観ようという方がいらっしゃったら、物凄く疲れることを覚悟してゼヒ…。

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)

そういえばレオ様VSクマのシーン。「ゴールデンカムイ」を先に読んでいたせいか、「アレ、クマさんちょっと優しい…?」と思ってしまったのはヒミツ。「ゴールデンカムイ」のクマはヤバイ。ホントヤバイ(‘、3_ヽ)_

映画『レヴェナント:蘇えりし者』オフィシャルサイト

スポンサーリンク